RICCAR STORY:父のミシンとともに生きた日々 ― 長崎から届いた、金子家の足踏みリッカー ―
長崎県より、ひとつの古き良き足踏みミシンがリッカーに寄贈されました。
それは、紳士服仕立て職人として生きたお父様の“相棒”だった一台。
「父の人生そのもの」と語るご家族の想いに耳を傾けながら、時を越えて受け継がれるリッカーの物語をご紹介します。
職人の職人の手から生まれた一着一着。傍らには、RICCAR(リッカー)があった
今回ミシンを寄贈してくださったのは、長崎県長崎市にお住まいの金子一郎さん。
お父様・金子富士男さんは、長年にわたり紳士服の仕立てを生業としてこられました。
「このリッカーの足踏みミシンは、父が仕事で毎日使っていたものでした。ミシンの前に静かに座って、一針一針仕立てていく父の姿を、子どもの頃からずっと見てきました。」
その姿は、ご家族にとって“日常”でありながら、今思えば尊いものだったのかもしれません。
そしてこのミシンは、決して裕福とはいえない暮らしの中で、家族を支えてくれた大切な道具でもありました。
「誰かが大切にしてくれる場所へ」——想いを込めた寄贈
寄贈のきっかけは、金子さんご自身の職場での出来事でした。
「私は車のディーラーで働いているのですが、お客様が免許を返納され、長年愛用されていた車をメーカーに譲ったのを見たとき、“想いのあるものは、ただ捨てるのではなく、受け継がれるべきではないか”と感じたんです。そこで、リッカーさんに引き取りをお願いしました。」
ただの処分ではなく、大切にされてきたものを未来に託す。
その姿勢に、深い敬意と愛情がにじみます。
父の仕事、父の暮らし、そして父の生き方
「毎日ミシンの前に座っていた父の姿しか思い出せません。」
そう語る一郎さんの言葉には、職人としての父の背中への尊敬と、言葉では言い尽くせない想いが込められていました。
生きるために手を動かし、家族を守るために針を走らせた日々。
その時間が、リッカーのミシンとともにありました。
未来へつながるリッカーストーリーとして
「ブランドを大切に、今後のご発展をお祈りしています。」
金子さんから寄せられたこの言葉を胸に、私たちリッカーは、これからも“物語のあるミシン”を未来につなげていきます。
一台のミシンに込められた家族の記憶と想いを、次の世代へ届けられるように。